おぼぼなっくす

1人暮らしの男が書きたいことを書くブログ

第拾弐話「パチ屋の価値は」

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養分A「報告します。YOBU本部より入電。GODの島、角から3番目に期待値台発見

二分前に突然現れました。」

養分A「目標を視覚で捕捉。」

養分C「このゲーム数で捨てるとは、常識を疑うわね。」

養分A「目標に着席します。」

 

養分B「総ゲーム数及び、グラフの確認を開始。」

養分A「確認完了。」

養分C「純増3・0枚!?たいした破壊力ね。さすが、A・T機。」

 

養分B「幾人もの諭吉を、吸い込んでいます。台そのものがブラックホールみたいなものですね。」

養分C「とりあえず、朝一の天井は大外れ。で、2回目の天井がグラフのここ。後は中途半端なゲーム数で単発が続いているわ。」

養分D「地獄モードってことね。」

養分A「中黄2連続も効果ありません。」

養分B「以後、チャンスゾーンの消息は不明です。」

養分C「行くわね多分、次は天井に。諭吉ごとね。」

養分D「その時は閉店コースかしら?」

養分C「すくなくとも、半額の惣菜を買わなくて済む可能性があるわ。」

養分C「養分Eは?」

養分B「天井の放つ強力な射幸心のため、連絡不能です。」

養分C「YOBU本部の判断は?」

養分A「全会一致で全ツッパを推奨しています。」

養分D「どうするの?今の責任者はあなたよ。」

 

養分C「各金融機関の諭吉達に通達。YOBU権限における特別宣言D-82。半径50キロ以内の全諭吉は直ちに集結。樋口には諭吉のバックアップを頼んで。」

養分B「全ツッパするんですか?」

養分C「そうよ。ただ、万が一の生活費は残さなければいけないわ。」

養分C「YOBUによる特別宣言D-72が発令されました。全夏目は速やかに指定の場所へ避難してください。」

養分A「金融機関における夏目の避難はすべて完了。」

養分B「非戦闘硬貨および商品券の待避、完了しました。」

 

養分D「やるの?本気で?」

養分C「ええ、そうよ。」

養分D「あなたの勝手な判断で、諭吉を10体とも棄てる気?勝算は0.01%。万に一つもないのよ。」

養分C「0ではないわ。2分1の80%ループに賭けるだけよ。」

養分D「養分C!」

養分C「現責任者は私です!やることはやっときたいの。天井到達は私の仕事です。」

養分D「仕事?笑わせるわね。脳汁のためでしょ?あなたの天井への執念は。」