【映画・感想】ターミネーター・ニューフェイトを観てきました。
11月8日(金曜日)ターミネーター・ニューフェイトが公開されました。
心躍らせ、早速吹き替え版を視聴。
まず感想云々の前に、シュワルツネッガーとリンダ・ハミルトンの共演を、スクリーンで再び観られた事に感動・感謝です。
普通に考えて約30年後に、同じシリーズで映画で共演するって凄い事ですよね。
(もしかしたらもう1作観られるか・・?)
とりあえず熱が冷めないうちに、感想を書きたいと思います。
↓以下ネタバレあり
結論から言うと、やはり自分の中で2は超えられなかった。
そこは覚悟していたので仕方がないかなと。
自分の中で、良かった点と悪かった点を率直にまとめてみる。
良かった点・ストーリーテンポ
・サラとグレースが格好良い
・アクションシーンがド迫力
・ターミネーターが家族を持つという斬新な設定
・敵のしつこさ
悪かった点・エンディング=ストーリー
率直に思うところはこんな感じです。
まず、オープニングから始まり、エンディングにいくまでの映画全体のテンポは、緩急が効いていてストレスがなく、ジェットコースターのように飽きさせませんでした。テンポについては監督は見せ方が上手いようで、素晴らしかったです。
そして相対的な戦い方をする2人の女性、サラとグレース。
サラは銃器を放ち、グレースは肉弾戦で敵を圧倒する。異なった戦い方をする2人がいることで、この映画に幅を持たせていました。
個人的には、少し冷徹で無鉄砲なグレースが格好良くて好きになりました。
あと観ていて思ったのが、やっぱりリンダが居ると緊張感があり、ターミネーターという映画が締まるということです。
このシリーズはシュワルツネッガーは当然ですが、彼女の映画でもあると言っても過言ではない気がします。
アクションについては緊張感を伴うという意味で、少なくとも3・4・ジェネニスは超えているかな。
冒頭のカーチェイス、飛行機での戦い、スケールがとにかくデカく、やり過ぎ感が半端ないです。(アクションシーンが終わった後、手汗が凄かったー。)
これぞターミネーターって感じで、アクションについては文句なしですね。
俳優さん達もよくやり切ったなー、と。怪我しなかったんだろうか・・。
意見が分かれるかもしれませんが、ターミネーターが家族を持つという設定は僕は好きでした。ジョンを殺害した後、目的がなくなったことで行動を選択出来るようになった。じゃあ、人間になりきって観察?実験?いずれにせよ感情を勉強しようとしたみたいです。
この部分は2のメッセージ性に近いものがあり、人間と機械は分かりあえる、なので人間が同じ人間の感情を理解出来ないはずがない、そして人間と機械は共存共栄出来るのだと。
そういった風に伝わりましたが、皆さんはどうでしょうか?
そして何より、僕の不安要素であった敵キャラですが、声に出して「しつけーよ」って言うくらい、しつこく追ってきます。
過去作品の機械と違って、このREV-9はインターネット等にアクセスし、監視カメラの映像を解読し、瞬時に居場所を特定して殺しにきます。
なので、逃げ切ってもすぐに追いつかれるという緊迫感を凄い感じました。
いつ来るのか?観客も常に焦ってる状態です。
あえて特殊な武器を備えない設定にしたようで、そういうシンプルな方がごちゃごちゃしないで良いですね。
ただ、ロバート・パトリックの冷徹さや迫力には物足りませんが、個人的には中々的を得たターミネーターでした。
悪かった点といえばストーリー、というよりエンディングですね。
お決まりのT800との自滅パターン。
このパターンは、3、ジェネシスと同じでさすがに飽きました・・。
僕としては自滅で消えるのではなく、敵との戦いでボロボロになり、その後サラに止めを刺される。
そして復讐を終えたサラは、再びターミネーター狩りを始める、これくらいのちょっとした捻りが欲しかった。
ただT800が感情を理解し、ジョンを殺害したことを後悔し、彼のためにせめてもと思い戦闘に参加して死んだ。こういった動機については心に刺さりました。
ただ今回も落ちがストレートすぎる。
単調で読めてしまうから驚きがない、ストーリーに対して感情の落差がないんですよね。
観る側も舌が肥えてますから、ありきたりな展開を持ってきてほしくなかった。
そこは残念なポイントでした。
じゃあつまらないの?って言われると、総括すると面白かったです。
シリアス一辺倒で、映画として世界観が完成していて、娯楽としてはひじょうに楽しめる作品です。
続編を作る度に話題になりますが、1・2を超えられないという意味で、このシリーズはこの辺りが限界なんじゃないかと思われます。
ストーリーを練れば練るほど突っ込み所が出てくるので、映画だからと割り切る部分が必要になってきます。
たぶん1・2がヒットしたのは機械が未知数で恐ろしい物、と感じる時代背景もあったんでしょう。
今は全人類が便利な物として認識しています。ただ仕事等、人間にとって代わる物という恐怖もあります。
そいうった時代背景と重ねると、ターミネーターという映画は過去の遺物になってしまっているのかもしれません。(敵は進化してますがね・・。)
映画の中で、T800はサラに生きがいを与えてると言ってましたが、まさにこのシリーズこそシュワちゃんとリンダ・ハミルトンにとっての生きがいなんだなー、としみじみ感じる思いもありました。
この映画があるからこそ、2人がここまでスターになれた。
(冒頭でジョンが殺されるシーンや、ジョンのために、現実世界とリンクさせている様な演出やセリフが、多々見受けられると感じたのは僕だけでしょうか?)
繰り返しになるが、ターミネーター最新作を映画館で観れる事、感謝しかないです。
とにかく僕はもう一回劇場に行き、この作品を鑑賞する。
2人にとってもそうだが、このシリーズは僕にとっての生きがいでもあるので。
次は字幕版で観よう。ではでは (*゚▽゚)ノ